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総合図を作成中です。

大宮区役所新庁舎建設準備室の方やPFI事業者である大宮クロスポイント(株)をはじめ、維持管理企業、運営企業を対象に、設計者・施工者主催で、10月25日(水)から毎週「総合図説明会」を開催しています。

とはいえ、「総合図」とは何かご存知ではない方も多いと思います。

そこで今回は、建物を建てるまでに必要となる3つの図面について簡単にご紹介します。

まず初めに、設計者が作成するのが「設計図書」です。これは、発注者の要望を基に設計者のアイデアを形にしたもので、大まかな配置や各室のつながり等を決定するために描く図面です。意匠(デザイン)設計、構造設計、設備設計と大きく3つに分類され、描かれる段階ごとに、平面計画や建物の外形を決める「基本設計」と、より詳細に検討を重ねた「実施設計」に分けられます。区民の皆さんにリーフレットとして配布したのが前者の内容で、前回のブログで紹介した9月の施工者向け設計説明会では後者の図面を使用しました。

次に作成するのが「総合図」です。これは施工者が作成するもので、意匠、構造、設備等の分野ごとに作成された設計図書にもとづき、相互に関連する設計内容を一枚の図面に集約します。建築・設備のその他関連する工事の全体概要と相互関係を把握し、内容を共有する目的があります。例えば、照明のスイッチやコンセントの位置等は概ねこの時点で調整します。このように総合図を作成し共有することで、検討すべき課題が明らかになり、工事前に解決することで完成後の使い勝手を向上させることができます。施設整備の段階から維持管理・運営企業が参画することで先を見据えた検討が可能であり、まさにPFI事業のメリットを活かすことができます。

最後に、施工するために必要なさらに細かい情報を書き込んだのが、「施工図」です。こちらも施工者が作成するもので、例えば、梁の幅・せい(高さ)、鉄筋コンクリートであれば鉄筋の本数や間隔まで記載されます。施工者は施工図をもとに工事を行い、工事監理者は工事が施工図どおりに行われているかを確認します。施工段階におけるとても重要な図面です。ちなみに、総合図は施工図を作成する際の基となります。

第1回は地下1階の総合図を確認しました。

第2回目は1階の設備の配置についてでした。

総合図の説明会は、躯体工事の順序と同じく、地下1階から始まり、1階、2階と順次開催していきます。

現場では現在、二次掘削(地下6メートルまでの掘削)を行っています。11月末からはいよいよ基礎の配筋工事を開始する予定です。引き続きよろしくお願いいたします。


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